第28章 恋愛ごっこ 〈花巻貴大〉
それから
しばらくして
貴「…なぁ…朱鳥……。」
「…ん…?」
抱き締めるのをやめて私を見て言う。
貴「本当に付き合うことになったらさ…もう…俺も我慢しなくていいよな……?」
「…?…それってどういう……んっ!?」
いい終える前にまたいきなりの貴大からのキス
しかもそれはさっきの優しいやつじゃない。
長くて少し激しいもの。
苦しくて体が熱くなってくるけど私はそれを受け入れた。
だって
すごく嬉しかったから。
彼がくれたそれは
どんなスイーツよりも
濃厚で甘く
忘れられないものだった。
ー恋愛ごっこー
END