第26章 桜日和 <赤葦京治>
京「それより朱鳥はどうするの?仕事とか住むとことか。」
「うん、仕事はもう決まってるよ。とりあえず来週からなんだ。
ただまだ住むとこと決まってなくて探そうかと思ってるの。」
京「じゃあ…さ俺のアパートに一緒に住む?部屋空いてるんだけど…。
あ、でも会社から近い方がいいよな、会社どこ?」
「えっと…池袋……。」
京「マジ……?俺もその辺。アパートも池袋にあるんだ。」
「ホ…ホントに!?」
私たちは
あまりの偶然に顔を見合わせた。
「あ……でもいいの?私も住んじゃって…。」
京「いいって…俺しかいないし、6年間朱鳥に会えなかった分、出来るだけ一緒にいたい。」
「もしかして……はじめからそのつもりだったの?」
あまりに順調過ぎて聞いてみた。
「……まぁ…な…。会社の場所とか一緒とは思わなかったけど…。」
「…京治………ありがとう!!!
よろしくお願いします。」」
私はベンチから立って軽く頭を下げた。
京「ん。……じゃ…行くか?」
「うんっ!!」
京治は私の手を取って夜桜の下を歩いて京治の住むアパートに向かった。
ー桜日和ー
END