第25章 別にシスコンじゃねーよ 〈黒尾〉
兄「朱鳥もしかして
このクッキーも俺のために!?」
「ん、あぁそれは葵先輩へのお礼…(ギュッ)……!!?
ちょ…何抱き付いてるのよ!!」
俺は嬉しさのあまり朱鳥の返答も聞かずに抱きしめていた。
兄「やっぱ朱鳥は俺のこと思ってくれてたんだな!悪かったな勝手に食っちまって…!」
「はぁ!?人の話聞いてよ!!つーかくるし離して!!」
そこに朱鳥の拳が俺の腹に当たり俺は朱鳥を離し拳が当たったところを擦る。
「はぁ……ほらもう帰るよ。」
兄「…あ…あぁ、そうだな。」
「それじゃ葵先輩、今日はありがとうございました!!
それから今日はバレー部の皆さんに兄がご迷惑かけてごめんなさい。お先に失礼します!
研磨も一緒に帰ろー?」
研「うん。」
兄「じゃーお前らまた明日なー!」
朱鳥は俺のジャージの袖を引っ張りながら歩き出した。その後に研磨が付いて歩く。
夜「あぁ気を付けてな。」
残ったメンバーはこっちに軽く手を振っていた。
*残ったメンバー
[やっぱ仲いいなあの兄妹…。]
別にシスコンじゃねぇーよ
END