第23章 海は恋を叶えてくれた〈岩泉一〉
一「悪いな朱鳥…。あのクソ川のせいでこんな大所帯になっちまって…。」
賑わってるみんなを見ながら
少ししょぼくれてると
気を使ってくれたのか一が声をかけてくれた。
「ううん…大丈夫。徹の空気読めないのはいつものことだし…。」
徹「ちょっと〜2人とも聞こえてるよ〜!!大丈夫だって朱鳥は俺が遊んであげるから♪」
「いや…遠慮するよ…マジで…。」
ヘラヘラ笑う徹を私は断固拒否。誰のせいでしょぼくれてると思ってるんだか…。
徹「あ、朱鳥!どこ行くの?」
私は二人に背を向けて歩き出した。
「ちょっとあっちで泳いでくる!」
*一
朱鳥が歩いていってから俺は及川を睨んだ。
一「お前のせいだからなクソ川!!」
徹「そんな怒んないでよ岩ちゃん!!あの子等、断ったら泣きそうだったんだから仕方なかったんだって〜〜!!」
本当こいつを見ているとイラつく。もう少し朱鳥のことを考えろよ。
この日が決まってから
朱鳥はずっと楽しみにしてた。
一「……俺ちょっと朱鳥とこ探してくる。」
少し心配になって俺はそう切り出した。
徹「あ、俺も行くよ!」
一「お前は来るな!!余計めんどくさいことになる!」
本当に空気が読めないこいつがついてくるのを俺は断固拒否した。
徹「え〜ひどいな岩ちゃん…。」