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【ハイキュー!!】〜もう一つのstory〜

第22章 忘れられない誕生日に…。 〈黒尾鉄朗〉


クロ先輩に手を引かれ
暗くなった町中を歩いた。


「…ここって…。」

そこは
本屋からもどって
学校の屋上だった。

私がクロ先輩に告白されて、私が返事をし、付き合い始めた私たちの思い出の場所。


辺りは日が沈んで暗くなって星が煌めいていた。


ク「久しぶりだよな。2人でここ来るの。」

「そうですね。私も最近屋上来てませんでした。」

二人で屋上の地面に座って星を見ながら話した。




ク「そうだ、これ誕生日プレゼント。」

クロ先輩はカバンから小さな長方形の小箱を取り出した。

「え!?…そんなわざわざよかったのに…。」

ク「彼女の誕生日なんだから当たり前だろ?」

クロ先輩はそういうことを平気で言う。
その言葉に私は毎回ドキドキしてしまうのに…。


「あ…ありがとうございます!!開けてもいいですか?」

ク「ああ。」


箱を開けると中にはピンクのハートのストーンのネックレスだった。


「かわいい…!本当ありがとうございます!!すごくうれしいです!!」

私がネックレスを見ていると


ク「なぁ…ちょっと甘えてもいいか?」


そう言ってクロ先輩が私の腕を引っ張り自分の方に抱き寄せた。


「え…?

わっ!?……ク…クロ先輩…!!?」

いきなりのことでびっくりした。一気に私の心臓の鼓動が高まりクロ先輩に聞こえるんじゃないかと思った。



ク「悪いな…最近一緒にいる時間作ってられなくて…。」


抱き締めながら少し寂しそうにクロ先輩が言う。



「い…いえ!!そんな…。クロ先輩、部活頑忙しいし、受験生だから仕方ないですよ…。それに私、部活頑張ってる先輩好きですし平気です…。」


ク「……。」


少し強がって言ったけど、クロ先輩には私の気持ちなんて見抜かれているのに思えて…。


「…すいません…少し嘘つきました…。本当は……ちょっと寂しいです…。」



本当の気持ちを言った。
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