第20章 アップルパイと君 〈研磨〉
その笑った顔を見て少しほっとした。
「ほら!まだアップルパイあるよ?食べるでしょ?」
*クロ
朱鳥からの電話から約3時間。
やっと帰って来れて研磨の家に向かった。
インターホンを押しても誰もでない。なのにドアを引くと鍵はかかっておらず開いた。
不用心だと思いながら研磨の部屋に言ってドアを開けた。
ク「……どういう状況なんだ…これ…。」
目にはいったのは朱鳥と研磨が向き合って寝息をたてて寝ている姿だった。
近くにはゲーム機と食べかけのアップルパイがあった。
ク(…はぁ。俺…何しに来たんだ?)
そう思ってたけど
朱鳥と研磨の気持ち良さそうな寝顔を見ると仕方ないなと思い二人に掛け布団を掛けて部屋を出た。
-アップルパイと君-
END