第18章 龍球女子と排球男子 〈及川徹〉
及「それじゃ俺はそろそろ帰るよ。まだ治ってないみたいだし、悪化させられないしね。」
そう言って先輩立ってが部屋のドアの前で行くとそこで止まった。
及「あのさ…昨日言ったこと…あれ、本当だから。本気で朱鳥が好きで付き合いたいって思ってる。………なんて、もう嫌われてるのに、意味ないよね。ごめんね…。」
そう彼がドアノブに手をかけた。
「ま…待ってください!」
「昨日はパニクって冷静に考えられなかったです。
でも…今思えば昨日は結構楽しかったな…って思えて。あんな風に女の子扱い普段されなくて…デートってこんな感じなのかって。…え…っとだから…。
と…友達からじゃ駄目ですか…?」
やっと言えた思い。
熱のせいか…それとも恥ずかしいせいか顔が熱い。
すると彼は
こっちに歩み寄り
ギュッと抱きしめた。
及「嬉しいよ。もうダメかと思ってたから。…ありがと。」
「い…いえ…。」
-龍球女子と排球男子-
END