第18章 龍球女子と排球男子 〈及川徹〉
入ったのはイタリアンレストラン。
おしゃれな雰囲気でパスタを食べた。
まぁ…美味しかったけど…言葉遣いとか仕草とか女子らしくするのはやりづらかった。
そのあと
本屋行ったり、CDショップに行ったり、ただ話ながら歩いたりした。
一緒にいてわかった。
彼は俺の話に出来るだけ合わせてくれるし、さりげなくエスコートしていた。
少しだけど彼が女子にモテる理由がわかった気がする。
見た目だけじゃない、良いところが多いからモテるんだ。
それから
途中で喫茶店に入った。
そこで美味しそうなパンケーキがあったからそれを注文した。
ふわふわのパンケーキに甘いホイップクリーム、ベリーなどのフルーツがのっている。
甘い物はやっぱり好き。
幸せな気分になるから。
及「朱鳥って甘いもの好きなんだね!!そんなに幸せそうな顔で食べるんだから!」
「っ!!いや…べつにそういう訳じゃ…。」
及「隠さなくてもいいのに。朱鳥は女の子なんだから。」
日頃言われ慣れてないせいか、彼の一言一言に変にドキッとしてしまう。