第15章 君が好きなんです。 〈孤爪研磨〉
研「ごめん朱鳥…。そういうつもりで言った訳じゃないんだ…。」
研磨は涙を流す私の手を握って謝ってくれた。
そして続けた。
研「自信ないんだ。朱鳥の彼氏でいる自信が…。全然彼氏らしいことさせてあげられないし、朱鳥に助けられてばっかで…」
チュッ…
私はギュッと研磨の手を握り返して、研磨の頬にキスをした。
研「////!?」
ビックリしたように私を見る。
「それがなに?私は今のままの研磨が好きなんだよ!!無理に頑張らなくていいの…だから、もうそんなこと言わないで?」
研「朱鳥…ありがとう。……ごめんね。」
「……よかった!!研磨が元気になってれて!!さ、ゲームの続きやろ?」
嬉しかった。
そんなに私のことを思ってくれてるんだと…
やっぱり間違ってなかった。
私の好きな人。
-君が好きなんです。-
END