第13章 ずっとこれからも…。 〈菅原孝支〉
五月三日。お昼になったとき。
皆が体育館を出ていく中で
私はまたまた
聞いてしまった。
体育館に残っている
烏養コーチと武田先生の話を…。
烏「……セッターに…迷う…。」
その言葉に私が体が止まった。
烏「実力から行けば影山…現時点で東峰との連携を上手くやるのが菅原で、菅原の強みが一年の時からの築いてきたエースとの連携だとしても影山はその時間すらあっという間に飛び越えて行ってしまうような才能を持っている。
今度の練習試合で影山がスタメンで出るとして、まだ合わせて始めてばかりの東峰ともちゃんと噛み合うなら
この先の公式戦もセッターは影山で行くことになると思う。」
それを聞いて私は目の奥が熱くなって涙が出そうになった。
(……また……また孝ちゃんが出られなくなるの…?やっと…出られると思ってたのに………。なんで?びどいよ………。)