第12章 叶わぬ恋でも…。 〈月島蛍〉
私は蛍ちゃんの背中の上でいつの間にかまた寝てしまっていた。
目をま覚めたとき今度は自分の部屋のベッドの上にいた。
横を見ると蛍ちゃんが横に座って本を読んでいた。
「…蛍…ちゃん…。」
その一言に気づいてこちらを見る。
蛍「起きたの?なんか欲しい物とかある?」
「んーっと…ちょっと喉渇いたかも…。」
蛍「じゃ何か冷蔵庫から持ってくるから。」
そう蛍ちゃんが立って部屋を出ようとした。
「待って…ちゃん…。」
自分の気持ちを押さえれえなくなって呼び止めゆっくり体を起こした。
「あ…あのね…昨日のことなんだけど………。わ…私も蛍ちゃんが好き…!!
兄妹とかじゃなくて…男の子として!!…昨日アルバム見てて気づいたの。私…ずっと前から蛍ちゃんとこ好きだった…。でもどうせ叶わない恋ならって思って勝手に諦めてた…。
でも…もう…自分気持ちに嘘つくのは嫌だ…
蛍ちゃんが好き…!誰よりも…大好きだよ…!!!」
話しているうちに涙がポロポロ流れた。
きっとこれは
やっと素直になれた嬉しさと両想いになっても叶わない恋だという残酷さからだろう。
すると蛍ちゃんは優しく抱きしめてくれた。
蛍「いいの?本当に。」
その言葉に私は頷く。
「…うん。…だって蛍ちゃんとこ好きだもん…。いつかは別れる運命でも…それでも今は蛍ちゃんといたい……。蛍ちゃんが他の人好きになるまで私が蛍ちゃんの恋人だからね…!!」
私は蛍ちゃんの背中に腕を回した。
すると蛍ちゃんは耳元で
蛍「僕は、朱鳥意外好きにならないよ。」
って言ってくれた。