第10章 兄と妹と幼馴染み 〈月島蛍/影山飛雄〉
学校の近くになって
後ろからすごい自転車をこぐ音が聞こえて振り向こうとしたとき
ビューー!!!!
とすごい勢いで同じバレー部の一年の日向くんが遠い過ぎていった。
飛「あのボケ日向!!!!」
飛雄はそう言って自転車で走り去った日向くんのあとを追いかけた。
どうやら毎日どっちが早く体育館に着くか競争してるみたい。
蛍「何あれ?なんで朝からあんなテンション上げられるの?」
「うーん確かに…。」
双子なのかこう言うところは気が合うみたい。
朝練が終わる頃―
片付けをしながら
田中さんと西谷さんが話した。
田「それにしても、双子でも全然違うよな月島兄妹は!」
西「確かにな〜顔も性格も似てないな!」
「そりゃ…二卵性ですから(笑)」
片付けをしながら私は答えた。
西「朱鳥は真面目だし、誰にでも優しいだろ?なんかモテてそうだよな!!」
「えーそんなことないですよ〜!」
田「朱鳥は好きなタイプとかいねぇのか?」
「え?好きなタイプですか?
田中さんの質問に私は戸惑った。
「うーん…あんまりそうゆうの考えたことないので…。」
田「そうなのか?!珍しいな。
じゃあ苦手なタイプはねぇのかよ?」
「……そうですね〜あんまり無いけど…あえて言うなら…
うるさくて、背も自分より低くて、無駄に暑い人とかですかね…!
だいたいみんなそうだとは思いますけど…。
ってあれ!?どうしたんですか二人とも!?」
なぜか私の言ったことに落ち込んでいる田中さんと西谷さん。
縁「ああ、朱鳥。気にしなくていいよ。勝手に自滅したみたいなもんだから。」
話を聞いていた縁下さんが笑いなが言った。
「そうですか…?」
そんな様子を見ていた澤村さんと菅原さんは…。
澤「朱鳥も以外と毒舌吐くよな。
うるさくて、背が低くて、無駄に熱いって田中と西谷はほとんどアウトだろ。二つ以上当てはまってるし。」
管「確かに!でも月島と違うのはそれが天然で言っているってことだな!
まぁ…実際そっちの方がキツいだろけど…。」
澤「だな!…本音ってことだしな…。」