第1章 長期片想いの結末 〈月島蛍〉
蛍「何か言ったら?」
そう言われ私は答えた。
「……ほ…本当に…//?」
蛍「好きでもないやつにキスしないでしょ?」
蛍がそう言った瞬間、目の奥がじんわりと熱くなってポロポロと涙が流れた。
蛍「なんでそこで泣くの?」
「…だって……蛍にとって私は"幼馴染み"としかないと…思ってたから……///。」
流れる涙を拭きながら言う。
蛍「勝手に決めつけないでくれる。」
そう言うと蛍は私をギュと抱き締めた。
「ごめん…。」
蛍「それで返事は?まさか考えさせてとか言わないよね?」
「私も…好きだよ…ずっと前から……。」
私は抱き返した。
「そう。よかった。」
私のこの長期間の片想いは"両想い"というカタチで終わった。
―長期間片想いの結末―
END