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REG〜Real Ero Game〜

第2章 #2 First field


藁の匂い。

眩しい日光で起きる。

目の前は、古びた灰色の天井。
起き上がる。

「ここどこ。」
見渡すと、全く見覚えのない家の中にいた。
固いベッドに横たわっていたようだった。


「寒い…」
腕をさする。
見てみると、私の格好はひどかった。

真っ紺のスクール水着に、紫色のマント!?
それにくわえ、真っ白く太ももまであるハイソックス…
ただそれだけ、身にまとっていた

なんと、枕元に剣が…
「何…ゲームの世界にでも迷い込んだの、私」

どうせ夢だろう。
なら楽しくやる!!

妙にリアルだが、楽しめそうなので気にしない。

木の棚のような処に、ウエストバッグのようなものがあったので、それを確認。
というか、剣とウエストバッグ以外他に何もない。

ウエストバッグには、多分水の入った瓶。
そして緑と赤の薬草…?
巾着袋に、十数枚の金貨。

まさにRPGっぽい。

こういうの私大好きだし、さっそくいくか!
意気込み、木の板で作られた扉をあける。


広がる大草原。
草の生えていない黄土色の一本道。
進め、ということか

早く冒険したい!!と、走りながら道を進む。




━━━━━━━━━━どれくらいたったか
歩いても走っても何もない。

「ぜー、はー!!!!ひぃ…」
さすがに疲れた。

ウエストバッグから水を取り出し、少し水分補給する。
「つまんない…っ」

そう呟き、草むらにぼふっと倒れ込んだ。
草の香りが鼻をくすぐる。


目を瞑り、うとうとしていると

足に何とも言えない気持ち悪さが。
蹴って一時追い払うも、またくる。

何回かそれを繰り返すと腹が立ってきて、
「ええい!!なんなのよ!?!しつこいっ!!」

勢いをつけて起き上がり、足の方向を見ると

そこにいたのは、どろどろしたスライムの様なバカデカイ生き物だった。

美優はすぐに剣を取り、両手で前に突き出して威嚇の体制になった。
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