第1章 雪夜
「今日は忍術学園との合同訓練よ。訓練は二人一組で行います。ペアは学園長先生が発表します。」
山本シナ先生の言葉に周りがざわめき立つ。誰がペアかとはしゃいでいるのだ。
「私、立花先輩がいいな〜。」
「私も!」
「私は食満先輩がいい!!」
やはりクールな六年い組の立花仙蔵先輩と武闘派の六年は組食満留三郎先輩が人気らしい。
「杏は?誰がいいの?」
隣に居たユキちゃんが興味深そうに問いかけてきた。
「私?別に誰でもいいけど?」
「えぇ〜?つまんない〜。」
ユキちゃんが口を尖らせるけど昔から色恋なんかには興味が無かった。忍たまの中に好きな人がいるユキちゃんからしたら不思議なんだろう。
「私の事はいいでしょ?早く行こ!ね?」
ユキちゃんは少し不満そうだったけどまぁいいわ、と言うと親友のトモミちゃん、おシゲちゃんも呼んで忍術学園に向かった。
忍術学園に着くと六年生、五年生、四年生の生徒が待っていた。一、ニ、三年生は抜きで実習を行う様だ。
しかし、学園長先生の姿が見当たらない。
「全員いるなー?」
学園長先生を探して周りを見回している時、代わりの様に聞こえてきたのは土井先生の声だった。
「あれ?土井先生って一年は組の担任でしょ?何でこんなこんな所に…」
「また学園長先生の突然の思いつきよ、きっと」
トモミちゃんが呆れた顔で肩を竦めた。
「では、ペアを発表するぞ!」