第9章 お仕置き
総「レイ~」
「沖田さんどうしたんですか?」
総「隊服が少し破けたんでさぁ。直してくれやせんか?」
「いいですよ」
私は、真選組で主に雑用係りとして働いている。
隊服を縫ったり軽くお掃除等…。
それでも、そういうのは好きな方だし、なんと言っても、大好きな土方さんが居るから、毎日が楽しい。(リア充?)
総「レイって指綺麗だよな」
「そう?」
沿岸で、隊服を縫ってる途中、沖田さんが私の指を取るなり呟いた。
総「細いし、白いし…」
「沖田さん上手ですね」
総「お世辞だと思うんですかぃ?」
「ええ」
総「悪いが、俺はお世辞は言わない主義なんでぃ。それに、レイは指だけじゃなくて、顔も綺麗ですぜぃ」
「ありがとうございます」
総「……なる程。天然か…」
小さな声で呟いたのは分かるが、なんと言ったのかは分からなかった。
総「レイ…あんな奴辞めて俺と付き合いやせんか?」
「え!?えっと…その…」
土「おい総悟。人の女口説いてねぇで見回り行け」
いきなりの告白(?)に戸惑ってると、土方さんが来た。
総「隊服を縫ってもらってるんでぃ。それとも、こんな寒い中、上着無しで行けっていうんですかぃ?」
「あ!もう縫えてますよ!」
差し出した隊服を渋々着て見回りに行こうとする沖田さん。
しかし、最後に「考えといてくだせぇ」と言って。
その言葉に、少し苛ついた土方さんに、今は全く気づかなかった…