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イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】

第17章 決意


次の日の夜、
湯浴みを終えたサラは
ふわっとしたサーモンピンクの夜着を着て
窓辺の可愛らしい椅子に座っていた。
頬杖をついて、夜空を眺めながら
想いを馳せる。


昼間は公務もなかったので
サラは城内で書庫へ行ったり
中庭へ行ったり、
建物を見物したりして過ごした。
ウィスタリアとは違う
歴史や文化が垣間見えて
充実した時間を過ごせた。


ユーリの国を少し知り、
ユーリの事、
シュタインの事、
ウィスタリアの事、
プリンセスとしての自分の立場、
サラとしての自分の想い…。


色々な事を考えていると
あっという間に一日が過ぎた。


(決めたんだから、もう、迷わない)


星を眺め
そう思いながら、
深く息を吸った
その時…。


コンコン。
歯切れの良いノックが響く。
サラは落ち着いて返事をした。


ユーリはひょこっと顔を出すと


「その椅子、気に入ってくれた?」


にっこり笑って、部屋に入る。


「俺が選んだの。
サラ様、窓辺に座るの好きでしょ?」


(…そうだったんだ)


サラは花のように微笑むと


「ありがとう。とっても気に入ったよ」


ユーリを優しく見詰めた。


ユーリもじっと見つめ返す。


「少し、外に出ない?」


「うん…」


ユーリが手を差し伸べると
サラはきゅっとその手を掴んだ。

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