第10章 月光　※R18

一瞬
視線を絡ませると
ユーリはサラの胸に顔を埋め
固くそそり立っている突起を
水音を立てながら
強く吸った。


｢はぁ、んっ…｣


サラは
風に靡くユーリのプラチナブロンドの髪に
くしゃり指を差し入れる。


ユーリは舌でコロコロと転がしながら
ちゅっちゅっと
わざと水音を立てて。


胸への愛撫はそのままに
ユーリの手が
残りの夜着のボタンを器用に外していく。
そして月明かりの下
サラの腰から下、全てが暴かれた。


｢きゃっ…｣
サラの羞恥心がまた一段と煽られる。


白く浮き上がるサラの太腿に
ユーリはゆっくりと手を這わす。


右足の膝から
太腿の付根を通り
サラの一番敏感な所を通り過ぎ
左足へ…
今度は
左膝から、太腿の付根…また敏感な部分を通り
右足へ…


その行為が繰り返されていく内に
なぜだか分からないが
だんだんもどかしくなるサラ。
膝をすり合わせ
身じろぎをする。


やがてユーリの手は
下着の上から
ただひたすら
一番敏感な部分の上を
くるくると撫でるだけとなり。


サラは虚ろな瞳で
口を緩く開きながら
苦し気に吐息を漏らしている。


不意に
下着の中に
ユーリの細くて綺麗な指が入ると
ぬぷっと割れ目に差し込まれて
サラの一番敏感な蕾に添えられた。


｢あああっ｣


待ち望んでいた快感に
サラの声が跳ねあがる。


｢ダメっ、ユーリぃ｣


サラの膝がガクガクと震える。


胸の愛撫を続けていたユーリは
名を呼ばれると、
ぴくりと肩を揺らし
一瞬止まる。


胸に這わせていた唇を離し
サラの顔を見上げると
反応を楽しむように
蕾に添えた指を上下に動かし始めた。


｢あぁぁっ｣


あられもない声を上げるサラを
満足げに見つめると
ユーリは
上下する指を速めようとした。


すると突然
サラが
ずっと気にかかっていたことを投げかけた。


｢ん、ユー･･･リ、
どうして、んっ、
何も、言っ…てくれ…ないの?……｣


突然の質問にユーリは一瞬、瞳を揺らして
サラへの愛撫を
ピタリと辞めた。


息を荒げたサラの
潤んだ瞳が
ユーリの心を覗こうとする。