イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】
第6章 接吻 ※R18
空が白みがかる頃
やっと安心したのか
サラは
ユーリの腕の中で
ゆっくりと眠りについた。
サラがやっと眠れた事に
ユーリはほっと息をつく。
こんな形でサラを抱いてしまった事は
決して正しいとは言えないだろう。
分かっていて抱いた。
途中から
サラの為なのか
自身の為なのか
分からなくなった。
自己嫌悪に襲われる。
それでも
子供のようにあどけない寝顔を浮かべるサラを見て
ユーリは少しだけ救われた気分になった。
愛しさと寂しさが入り混じったような
複雑な表情でみつめながら
眠る姫君に口づけを落とした。
「おやすみ……俺のプリンセス」