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イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】

第29章  【禁断の果実】~第6章 瞑る~


ふわふわ
まるで体が浮いているよう。
目の前が真っ白で
淡い光に包まれている。


気持ちいいな。


「…サラ様」


名前を呼ぶ声に振り返ると
優しく肩を抱かれ
そっと唇を奪われた。


[ユーリ…]


触れるだけの口づけを落とすと
ユーリは
私の髪を慈しむように撫でながら
低く囁く。


「サラ様……好きだよ」


私は、とても嬉しくなって
にっこりと微笑むと


『私も……好きだよ』


そう答えて
ユーリの首に腕を回して、抱き締めた。


温もりと、幸せが
私の全身を満たしていく。


ああ、ユーリ。
大好き…。


「サラ様…好き。
だから…」


その時、急に
視界がぐにゃりと歪み
世界が真っ黒に染まる。


『え………?』


「遊んであげるよ。
恋人になったりする気はないけどね」


さっきまでの柔らかい雰囲気は
跡形もなく消え
怪しい笑みが私を射抜く。


『あっ、いやっ……!』


「いや?こんなにしてるのに?」


怖いっ……!!


ユーリの指先が
私の身体中を、意地悪く弄る。


「くすくす…可愛いね、サラ様…」


淫らで的確なユーリの愛撫。
無理矢理、
熱が引き出されていくのが分かる。


『あっ、お願い、
やめてっ…やめて…
いやああああああああ!!』




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