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イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】

第27章 【禁断の果実】~第4章 揺れる~


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深夜
アランの容体も落ち着いたので
ユーリはサラに休むよう促し
部屋まで送った後、
ジルの執務室に向かう。


報告を終えて部屋を出ようとすると


「なにかありましたか?」


背後からジルに声をかけられた。


ユーリはピタリと足を止め
ジルを見やる。


「なにかって?」


「いえ。
貴方の行為が
自分を追詰めているだけのように見えるものですから」


探るようなジルの視線と
踏み込まれないよう閉ざされたユーリの視線が
一瞬絡む。


「何のことですか?」


ユーリは笑みながらも
まっすぐにジルを見詰めた。


「………………いえ。
すみません、変な事を聞きましたね。
今日はお疲れ様でした。
ゆっくり休んで下さい」


ジルの品の良い笑みに軽く会釈を返すと
ユーリは執務室を出て
自室へ向かった。


疲れ切った身体を
どさりとベッドに横たえると
ユーリは枕に顔を埋める。


(これ以上の感情を持っちゃいけない事、
俺は知ってます、ジル様…


でも……


想像はしてたけど
かなりキツイ…


壊れそうだよサラ様…


………それでも俺はサラ様を……)


ベッドに体を沈ませながら
ユーリはそのまま瞳を閉じた。





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