イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】
第27章 【禁断の果実】~第4章 揺れる~
『アランっ、アランっ!!』
廊下に慌ただしい複数の足音と
サラの今にも泣き出しそうな声が響く。
「アラン殿をこちらへ!
プリンセスは外でお待ちください!」
ジルが、
サラの肩に手を添え
アランから、少し強引に引き離しながら告げる。
「ユーリ、プリンセスをお願いします!」
ジルはユーリにサラを託すと
アランに付き添って行く。
医務室へと運び込まれる
意識のないアランの肩口から
だらりと赤い血が滴るのが見えた…。
『…っ…アランっ…』
「サラ様……」
今にも崩れ落ちそうなサラの肩を
ユーリは後ろからそっと抱いて支えた。
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