イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】
第26章 【禁断の果実】~第3章 踊る~
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ユーリが扉から出て行ったあと
サラはベッドに潜り込み
先ほどの事を思い出す。
[ユーリ、優しい。
まるで、守ってくれているみたい。
こういうところ
やっぱり、好き……なのかな……]
サラは
ユーリのことを想いながら
ゆっくりと微睡みに堕ちていった。
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サラの部屋を出て
パタンと扉を締めると
ユーリは深く息を吐いた。
「アラン様は………
アラン様のあの目は、
そんなのじゃないよ
サラ様……」
ユーリは
憂いを秘めた瞳で
サラの部屋を振り返る。
「どうか、
このままで……
じゃないと
俺……」
小さく溢れた祈りの言葉は
誰にも届くことはなく
夜の闇に溶けていった。