第24章 【禁断の果実】～第１章　夢見る ～※R18

｢泣かないで…｣


その人は
私の頬を伝う涙を
口づけで
優しく拭うと


｢ごめんね｣


そう呟いて
私に抱き付き
肩に顔を埋めて
律動を速めた。


『ああああっ…』


ふわふわ真っ白い世界で
激しい快楽だけが
鮮明なようで。


訳が分からなくなって
ひたすらに
律動を受け止めながら
その人を感じ
すがりつく。



すると
何故だか
その人が泣いている気がして。


私は
プラチナブロンドの髪に
指を差し入れ
律動と
快感を受け止めながら
必死に告げる…


『泣か…ないで…
私は
あなた………の事…
大好き…だから……』