イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】
第23章 番外編 ~薔薇の部屋③~ ※R18
腕の中で、
愛らしく乱れる
愛しいサラを見詰めながら
ユーリは…
(また見つけちゃった、サラの好きな所)
くすりと笑う。
(サラってゆっくりすると
俺の事を誘うように
縋ってくるんだね)
「あっ…ああ…ユーリ…
私っ…私……」
「サラ、可愛いよ」
「ユーリっ……お願いっ…もう…」
(あ…サラ
初めて自分から求めてくれた…)
「うん……
サラ、
手、握って…
俺の目を見て…」
ユーリがサラの手を取り
指をきつく絡めると
サラは潤んだ瞳で
ユーリと視線を絡ませた。
「サラ、愛してる」
「ユーリぃ……」
ユーリが律動を速めると
サラはその先の言葉を紡げなくなった。
二人の肌の触れ合う音と
サラの恥ずかしそうな喘ぎと
ユーリの熱い吐息が部屋に満ちると
やがて
「ああっ、ああああっ……」
サラの切なげな声と共に
ユーリは自らの白い欲を
サラの中に吐き出した。
荒い息だけが
部屋に残る。
達すると同時に
やっぱりサラは
いつものように
意識を手放してしまった。
ユーリはサラを
宝物のように大事に抱きしめると
(俺が本気を出せるようになるまで
まだまだ時間がかかりそうだね、サラ)
くすりと笑って
「ありがとうサラ。
最高の休日だったよ…」
もう一度抱きしめ直すと
触れるだけの口づけを
優しくそっと落とした。