イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】
第18章 溺愛 ※R18
ぐったりするサラを抱き起して
座ったまま向かい合って、
そっと抱きしめる。
ユーリが幸福感に満たされていると…
「ユーリの…意地悪ぅ」
サラがユーリの肩口で唇を尖らせた。
(…………あ)
「ごめんね、
サラ様があんまり可愛いものだから、つい。
嫌だった?」
少し心配そうに
サラの瞳を覗き込む。
「……本当に
……本当に恥ずかしかったんだからっ……」
ユーリは一瞬目を見開くが
「………じゃあ、またしてあげるね」
ユーリは首を傾げて
あどけなく笑った。
「………っ」
不意にサラをぎゅっと抱きしめるユーリ。
また、とくりとサラの鼓動が跳ねる。
「サラ様…俺も…そろそろ限界…
もっと、サラ様の近くに行きたい」
(ユーリ…)
さっきまで大人の色香で惑わせてきたユーリが
突然、少年のような、
真っ直ぐな声音で告げてくるから
サラはまた、どきどきさせられてしまって。
少年の心に大人の色香…
サラは
このとんでもない小悪魔に
一生、惑わされていくのかな
などと思いつつ。
「…うん…」
幸せそうに頬を染めて頷いた。
ちゅっと音を立てて
サラの唇にキスすると
ユーリは襟元を緩め、
タイを外した。
ユーリが華奢な指で
自らのシャツのボタンを外していくと
しなやかな筋肉で覆われた
美しいラインの胸板が覗く。
(ユーリって本当に綺麗…)
目の前で露わになる
ユーリの肌についつい見惚れるが
はっ、として目を逸らすサラ。
くすくすと笑うユーリ。
するとサラは、ふと思い付く。
(なんだか…私ばっかり翻弄されて悔しい…)