• テキストサイズ

闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第2章 もう一つの魔法の世界


<side out>

煌帝国宮中、某所。

暗闇の中、中心部にだけ光が差し込んでいた。


 「王が来たれり…」

 「王が来たれり…」


白い服の上に黒い服を羽織り、白い布で顔を隠した者が口々に呟いた。
皆同じ服装をしていて怪しい宗教団体の様にも見える。


そんな中、黒髪の女が涙を流しながら中央へ現れた。


「来られたのですね…」


女が呟くと周りの者は一斉に静かになった。


「かつて世界を滅ぼしたとされる邪な竜

 時代の終わりを告げる黒き竜

 その邪な力を宿す人の子…滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)」


女は手を胸に当て、目を瞑った。


「黒き世界の王には黒き器が相応しい

 すなわち闇の力を持つ貴方様こそが真の王…」


女は両手を広げ叫んだ。


「ああっ我らが王よ!!

 お会いしとうございましたっ!!」


 「「「お会いそとうございました!!」」」


 「「「我らが王よ!!」」」


 「「「黒き器よ!!」」」


「貴方様の力があれば美しい闇の世界へ…

 黒き太陽だけが輝く清浄なる光景がもたらされるでしょう!!

 共に変えましょう…黒く美しい暗黒の世界へ!!」


 「「「我らが王よ!!」」」


 「「「黒き竜の子よ!!」」」


 「「「美しい闇の世界へ!!」」」


 「「「共に変えましょう!!」」」


 「「「黒く美しい暗黒の世界へ!!」」」


「邪な力を宿す黒き王よ!!」


 「王が来たれり…」


 「王が来たれり…」


 「「「王が来たれり!!」」」


 「全ては…」





 「「「「「アル・サーメンのアジェンダのままに!!!」」」」」



(黒き女は笑みを浮かべる)


/ 510ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp