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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第2章 もう一つの魔法の世界


養成所に入って五カ月になった。
俺は月に二回闘技場で試合を行っている。
半月一試合して、煌帝国に一旦帰って、また半月一試合する。
レーム帝国と煌帝国を行き来するついでに情報収集や遺跡を巡ってな。


「アギトさん、おかえりなさい!」

『ただいまアリババくん 試合はどうだった?』

「勿論勝ちましたよ! アギトさんにも見て欲しかったなー」

『ごめんね 次は見るよ』

「はい!」


アリババくんに出迎えられて養成所に入る。
煌帝国に帰っても養成所に帰っても「おかえり」って言われるのは、最初は慣れなかったけど今は慣れた。
ただ、何かが足りない…まぁ何なのかはわかってるけど。


(アギト!)

(ん?)

(((おかえり!!)))

(…あぁ、ただいま!)


『…懐かしいなー…』


初めて依頼をクリアした時に出迎えてくれたナツ、グレイ、エルザ。
三人の笑顔は今でも新鮮に思い出せる。
初めての依頼クリア祝いにラクサスが酒奢ってくれたっけ、しかも結構高いヤツ。
その後誰が俺と依頼行くかを競ってたなー。
殆どラクサスで帰りに居酒屋行ったりして楽しかったなー。


「アギト、おかえり!」

『あ、トト ただいま』


トトに声をかけられてやっと我に返った。
あーくそっ…しっかりしろ俺。
思い出に浸ってる場合じゃねぇだろ。
アースランドに帰る為にも、今俺がすべき事は情報収集。
ホームシックになってる場合じゃねぇ!


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