第2章 もう一つの魔法の世界
ウロコ野郎は全滅。
俺は鎌を仕舞って先に進む事にした。
歩きながら俺はカオス達に滅竜魔法についての説明をした。
と言っても契約した時に話したことあるからおさらいみたいなもんだ。
<<そうそう! 炎、鉄、雷、毒、それから闇を食えるんだよな>>
『(覚えてたんだな)』
<<チートだよな>>
<<ガイアがそんな言葉知ってるなんて驚いた>>
<<何か言ったか>>
<<何も?>>
話してる間に広い空間に出た。
ガイアの時みてぇだ。
違うのは、壁の所々穴が空いている。
人間が出入りするには狭そうだが…何の為に?
…と思ったら、穴からまた何かの生物が出てきた。
小せぇ恐竜みてぇだ…ドラゴンじゃねぇけどな。
<<フロギィだな>>
『ふろぎぃ?』
<<主の敵ではない 数が多いのは面倒だが奴の一番の武器は吐く毒だからな>>
『確かに俺の敵じゃねぇな でも炎のジンなのに何で毒?』
<<炎は水に弱い、かと言って水だけで勝とうと思う甘い奴は主に相応しくない…と言う事だろうな>>
『なーる』
ナツよりは頭が回るって事か?
フロギィ(だっけ?)はガイアの言った通り毒を吐いた。
しかも一匹じゃねぇから紫色で毒の霧みてぇになってる。
『さーて、てめぇらの毒はどんな味なんだろうなぁ?』
ウロコ野郎の時みてぇにフロギィの毒も食った。
これは吸ったの方が正しいのか?
<<味は?>>
『…ウロコの炎もだが…美味くも不味くもねぇ、変な味だ 食えねぇ事はねぇ』
正しく実況不可能な迷宮の味だ。
こんな味でもナツは「食ったら力が湧いてきたぁ!!」って言うんだろうか?
さて、コイツ等どうやって倒そうか?
『(何かリクエストある?)』
<<はいはーい! アギトの滅竜魔法全部見てぇ!>>
『(カオスは滅竜魔法な ガイアは?)』
<<換装魔法、主が持ってる武器を全て見てみたい>>
『(了解、じゃあ先ずは換装からな)』
先ずは、