第5章 此に病める者あり
勝呂君
「施錠って……俺ら外にどうやって出るんスか?」
奥村先生
「出る必要は無い。僕が戻るまで三時間、“皆で仲良く”頭を冷やしてください」
奥村先生は、僕達に向かってニッコリと笑うと、まもなく部屋から出て行った。
志摩君
「三時間…!鬼か…⁉︎」
僕
「囀石乗せて三時間…キツ過ぎ…」
勝呂君
「もう限界や……お前とあの先生、ほんま血ィ繋ごうとるんか?」
奥村君
「…ほ…本当は、良い奴なんだ…きっとそうだ」
奥村君も顔真っ青じゃん。
しえみちゃん
「||||う…」
僕
「しえみちゃん、大丈夫?」
しえみちゃん
「碧ちゃん…」
大丈夫な訳ないか…誰よりも顔青いし。
奥村君
「…名前呼び?いつの間に?」
僕
「昨日から」
僕から提案したんだけど…しえみちゃんは、めっさ目ェ輝かせて喜んでくれたんだ。