第5章 此に病める者あり
神木さん
「〝…神よ、我汝を崇めん。 汝…我をおこして…我のこと〟……(え…)」
牧先生
「ザーマス?」
神木さん
「あ…あの…忘れました」
ええ⁉︎
牧先生
「ンまぁ〜神木サン、貴女が珍しいでごザーマス。では、代わりに勝呂サン!」
勝呂君
「はい」
当てられて答えられなかった、なんて事今まで無かったのに…神木さんて、暗記苦手だったっけ?
勝呂君
「〝…神よ、我汝を崇めん。汝我をおこして我が仇な我ことによりて、喜ぶを赦し給わざればなり。我が神よ、我汝によはをれば、汝我を癒し給えり。
神よ、汝我が陰府より救い、我を永らえせしめて墓に下らせ給わざりき。神の聖徒よ、神を誉め謳え、清き名に感謝せよ…
その怒は、ただしばしにしてその恵は命と共に流し…我只管神に願えり。我、墓に下らば我が血なにの益あらん。塵は……黙すことなからん為なり。我が神よ、我永遠に汝に感謝せん〟」
奥村君
「オオオ…Σスゲー‼︎」
牧先生
「素晴らしいでごザーマス、勝呂サン!完璧でごザマス」
流石は勝呂君!あの長さの詩を、完璧に暗唱するなんて!
奥村君
「お前、本当に頭良かったんだな」
勝呂君
「Σ本当にって何や⁉︎」