第5章 此に病める者あり
魔法円・印章術の授業──
ネイガウス先生
「この魔法円の抜けている部分を前に出て描いて貰う…神木」
………あれ?神木さん?
ネイガウス先生
「神木!」
神木さん
「‼︎あ…すみません、聞いてませんでした…」
え…神木さんが、授業を聞いてなかった?
ネイガウス先生
「どうした、お前らしくないな」
神木さん
(嘘…このあたしが、授業中ぼーっとするなんて…信じられない!)
聖書・教典暗唱術の授業──
「大半の悪魔は、〝致死説〟という死の理…必ず死に至る言や文節を持っているでごザーマス。詠唱騎士は、〝致死説〟を掌握し詠唱するプロなんでごザーマスのヨ!」
担任は、喋り方が独特な、アンジェリーヌ・牧先生。
牧先生
「では宿題に出した、〝詩篇の第三〇篇〟を暗唱して貰うでごザーマス!」
これ長いんだよな〜…当てられたくないないな〜…
牧先生
「神木サン、お願いするでごザーマス」
神木さん
「はい!(しっかりしなきゃ…!)」