第3章 祟り寺の仔
意識高い証明って何?
勝呂君
「あれや」
勝呂君が指指した先には、競技場に居る蝦蟇(リーパー)。
勝呂君
「蝦蟇に近付いて、襲われずに触って帰ってこれたら勝ち…!」
はあ…⁉︎
勝呂君
「蝦蟇言うのは、目に映った奴の目を見て感情を読み取って来る。恐怖、悲しみ、怒り、疑心、兎に角動揺して目を逸らしたりしたら最後、襲いかかって来る悪魔なんや。
つまり、平常心で居れば襲われずに済む。今後祓魔師としてやってくねやったら、蝦蟇なんて雑魚にビビッとられへんしな?」
奥村君
「……」
勝呂君
「もちろん、俺もやる。当然勝つ!お前も無事戻ってきたら、覚悟決めてやっとるって認めたるわ!どうや、やるかやらんか決めろや!」
無茶苦茶言うな、勝呂君。
危険に突っ込む=勇気がある、にはならないだろ…
僕から言わせれば、危険に突っ込む=無謀な馬鹿、だよ。
奥村君
「……へっ、面白ェーじゃねーか!」
やるのか…
奥村君
「まぁ、やんねーけど」