第1章 学園と塾
〜奥村燐 side〜
雪男との話も、教室の悪魔退治も終わった。
その後に、別の教室で再開した授業は、魔障の儀式?と教科書とか参考書とか配られるだけで終わった。
授業が終わって帰ろうとしてたら、
?
「─奥村君、」
黒いニット帽を被った、ひょろひょろした奴に話しかけられた。
黒ニット
「なんで、剣を持ち歩いてるの?」
剣?…ああ、降魔剣のことか…
俺
「これは、えっと…ご、護身用だよ。…てか、誰だ?」
黒ニット
「あ、ごめん…僕は、同じ訓練生の玻璃碧。よろしく」
碧?変な名前だな。
俺
「お前も、剣持ってんだな」
玻璃
「僕のは木刀だよ。君と同じく護身用」
帽子で髪隠してるし、男にしちゃ変わった名前だし、やけに声高ぇし…
なんか、色々変な奴だったな。