第6章 おもひで
奥村君
(“あれ”か…)
ネイガウス先生
「…俺は、僅かの間サタンに身体を乗っ取られ…この眼を失い…」
ネイガウス先生が晒した眼帯の下には、陥没した眼と酷い火傷の痕がある。
ネイガウス先生
「そして、俺を救おうと近付いた家族をも失った…サタンは、この俺の手を使って、家族を殺した」
奥村君
「………」
ネイガウス先生
「ククク、許さん…サタンも、悪魔と名のつくものは全て‼︎サタンの息子など以ての外だァ!!!!」
僕
「⁉︎」
サタンの…息子⁉︎
ネイガウス先生
「貴様は殺す…」
奥村君
「…………」
ネイガウス先生
「この命と引き換えてもな‼︎」
ズギャ ドンッ
ネイガウス先生が悪魔の手を召喚し、奥村君の腹を刺した。
ネイガウス先生
「………⁉︎」
奥村君は、抵抗しない。