第6章 おもひで
ファウスト邸から飛び出した僕は、全力疾走で学園まで駆け下りた。
夜だから目立たないだろうと、力を使いながら…
青い炎が見える…あれは、魔神の…
僕
「青焔魔(サタン)の証だ…!」
それが、旧男子寮の屋上に見える。
辿り着いた僕は、その壁を駆け上り…貯水タンクの上に立った。
屋上には、奥村先生とネイガウス先生、その使い魔の屍番犬(ナベリウス)、そして…
僕
「……嘘…」
青い炎を身に纏った、奥村君の姿があった。
奥村君
「…ぐ…あ゙あ゙あ゙あ゙!」
奥村君は、屍番犬に捕まって体を手に締められてる。
頭が追いつかない…これ、どういう状況なんだ⁉︎
ボヒョッ
ネイガウス先生
「‼︎」
突如、屍番犬の姿が消えた。