第6章 おもひで
神木さん
「あんた達は大丈夫でしょ」
僕
「え?何で?」
神木さん
「…奥村先生は、試験前…チームワークについて強く念を押していたわ」
そう言えば…「祓魔師は、一人では戦えない!」とか「皆で仲良く、頭を冷やしてください」とか言ってたな…
神木さん
「…つまり、候補生に求められる素質は、〝実戦下での協調性〟…!それで言うと、あたしは最低だけどね」
勝呂君
「お前は、まだ全然マシやろ。あいつらなんか、完全に外野決め込んどったんやぞ(怒」
勝呂君が、山田君と宝君を睨む。
僕
「あー…あの二人か…」
そういや僕も、途中から存在忘れてた。
勝呂君
「何か言うことないんか、お前ら!え⁉︎」
山田君
「やった〜、燐龍の爪ゲットー、改造♪改造♪」
宝君
「…チッ、うるせェガキ共が‼︎テメーらと話すことなんか、ありゃしねーんだよ!」
山田君はゲームをカチコチしながら、宝君はパペットの口をパクパクさせながら喋った。
勝呂君
「…くぬ……‼︎(怒」
奥村君
「Σ喋った!あいつら、ずっと謎だったんだよな。腹話術ちょーうめーじゃん‼︎」