第28章 Secret True END
「カミュ!!!?」
「……こ、のっ……馬鹿、者……」
「やっ、嘘……! ど、うして……っ」
「はっ……愚問、だな……。つっ……!」
「カミュ! 動かないで!! すぐ、救急車を……っ!! 誰か! 早く救急車を!!!」
焦る私を、まるで宥めるように、彼の大きな手が私の頬を包み込む。
「貴様は……本当に泣き虫、だな……。何を、泣いておる」
「だって……!! 私のせいで、カミュが……っ」
「忘れたか……? 言った、はずだ……この身の全てを、お前に捧げると……」
「でもそれは!!」
「ふっ……断ったから、無効だと? そんなこと、言った覚えは……ないぞ、俺は」
「馬鹿じゃないの!!? こんな、私の……ために」
「馬鹿者。愛する女一人守れずして……何が男だ」
「救急車が来たぞ!!」
スタッフの声がした、タンカーがやってくる。