• テキストサイズ

【うたプリ】足し算恋愛事情

第27章 愛を誓うB



「心配かけたよね、ごめんね……天音」

「そりゃ……心配したよ! 凄く、した!! どうしようって凄く思った、私のせいでって……!」

「そうだね、ごめん」

「藍くんがもし、目を覚まさなかったらって……! そう思うと、すぐに付き添って病院まで行きたくなった!!」

「うん……」

「でも、駄目だって思った……っ。私のために、行ってらっしゃいって背を押してくれた藍くんが、私のために身を挺して助けてくれたのに、私が此処から離れたら意味ないって思った」

「うん」

「頭の中ぐちゃぐちゃになって、怖くて……だけど、私が出来る今の全て、それは藍くんがくれた魔法を……ね? 信じて、一歩踏み出さなきゃって。そう思ったら、少しずつ冷静になれた」

「そっか」


 自分から、藍くんへもう一度強く、腕を回した。


「藍くんが、好きです。私は藍くんと、同じ歩幅で歩きたいから。強く、なりたかっただけなんだ」

「……ありがとう。僕も、好きだよ。天音」


 深く、彼の口付けが落ちる。今までにないほど、深く、角度を変えて、何度も。そっと離れては、視線を絡めた。


「天音には、僕が必要でしょ……? おいで」





/ 202ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp