第8章 わたしの唇
…………
「さやかちゃ…さやかちゃん…」
彼が…私の名前を呼んでる…?
頭がぼんやりしてるけど…ゆっくり目を開ける…
山本くんが…寝てる私の脚の間で…ジーンズとパンツずらして…膝立ちして……ひとりエッチしてる…?
右手で自分のものを握って…左手にティッシュ持ってて…
「はぁっ…はぁっ…さやかちゃん……ああっ……!
はぁ…はぁ…はぁ…はぁ……
えっ…!!」
彼と目があう。
「終わった?」
「うわっ…あのっ…いつから…起きてたの?
あの……ごめんなさい……」
「ちょっと前から…」
私は起き上がって彼の頬を撫でる。
「気持ちよかった…?」
「うん…すごく…」
すごく恥ずかしそうに彼が頷く。
私は彼の唇にキスする。
そして舌を入れて…彼の口の中を舐めまわして…舌にチュパチュパ吸い付く。
「…ん…はぁ…」
彼の唇から気持ちよさそうな声が漏れる。可愛い……
ずっとチュパチュパしてたいけど…そっと唇を離す。
「はぁはぁ…気持ちよかった…」
彼が自分の指で唇を押さえる。
「わたしの裸見てひとりエッチ…気持ちよかった?」
「うん…」
「ふふ…うれしい」
私は彼の身体にぎゅっと抱きついて、彼の髪をなでなでした。