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進学校の落ちこぼれ女子

第5章 あたりまえ


山本くんの部屋に入る。

「脱ごうか」

「えっ」

「スパッツ」

「あぁ…」

やっぱり脱がないといけないんだ…。

彼が目をそらしてるうちにコソコソと脱ぐ。

「脱いだよ」

私が声をかけると彼は急に私のことをギュッと抱きしめた。

「…浮気しないでね」

彼が耳元でささやく。

私はちょっと笑っちゃう。

「クスッ、しないよ」

「男バスとかサッカー部とか野球部のヤツと浮気しないでね」

「しないって。部活してるからって男子と絡みないもん」

あれ? よく考えてみたら生徒会の方が女子いるんじゃ…? まあいいか…。

「約束…」

彼が私の唇に唇をつける。

柔らかい…気持ちいい…。

唇の感触だけで気持ちよく感じるようになっちゃった…。

唇のすき間を彼の舌がそっとなぞる。

私は自分の舌先で彼の舌をペロペロなめてみる。

私の身体に気持ちいいのがひろがってくる。

彼の息もちょっと荒くなる。

彼の舌がぎゅーって私の口の中に入ってくる。

私はその舌を唇ではむはむする。

ん…柔らかくて…おいしい…

彼がゆっくり口を離す。

「あぁ…さやかちゃん上手い…。すごい気持ちいい…こっち来て」

彼が私の腕をつかんで引っ張る。そしてベッドの前に連れてくる。

えっ、わたし…えっ?

彼が私をベッドに押し倒す。

「あっ…あの…心の準備がっ…!」

私はなんとか話す。

「大丈夫…さわるだけ! 絶対最後までしないから!」

彼が真剣に話す。スカートを脱がせようとしながら。

えっ? えっ? どうしよ…。

「これ…どうやって脱ぐの…?」

彼がウエストのホックを探りながら聞く。

「あ…これはこうやって…」

あ、外しちゃったわたし。
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