• テキストサイズ

〜虹村 修造のお話〜

第20章 -東京タワー-


ちょっと混んでいたが、
そのまま東京タワーに向かった。


「東京タワーってよく見るけど、
のぼるのは初めてかも〜。」


ひかりも嬉しそうだから、よかった。


展望台まで行っても
混んでいるのに変わりはなかったが、
オレたちはどうにか窓側まで辿りついた。


「うわ〜っ。すごいねっ!
さっき見上げてた桜が、
全部上から見える!」


ひかりは興奮してオレを見る。


「上から見てんだから、
当たり前だろぉが。」


オレはツッコむが、
ひかりが喜んでくれて嬉しかった。


つか、そんな喜ぶなんて反則だろ。
可愛すぎる…。


展望台の中をゆっくり1周して
景色を堪能してから、
オレ達は東京タワーを出た。


すっかり日も落ち、
暗くなりかけていたが、
公園の花見客のおかげで、
桜は明るく照らされていた。


「夜桜もキレイだね。」


「そうだな。腹減らね?」



「もうっ!花より団子(笑)?」


オレ達は、屋台で
焼きそばやらなんやら買い込み、
ちょうど空いたベンチに座り、
夜桜を楽しみながら、飯を食った。


夜桜よりも
喜ぶひかりばかり見ていたのは、
夜桜に夢中だったひかりには
バレてないと思う。


やっぱりこの後…
あそこにも連れて行きたい。

/ 336ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp