第18章 -初対面②-
言わないことがさみしいなんて、
思ってもみなかった。
でも…たしかにオレも…
検査のこと言われなかったのは、
ちょっとさみしく感じた。
それと同じか…。
「悪か…」
「ごめんね。
こんなつもりじゃなかったのに…。
責めるみたいになってるよね。」
ひかりはオレのことばを遮ると、
謝りながら、オレを抱き締めた。
「修造も甘えていいんだよ?
強がらなくてもいいんだよ?
弱音吐いてもいいんだからね…。」
ひかりの温もりとことばが、心地よい。
「できすぎた彼女で…
オレはどうすればいいんだ?」
「う〜ん?優しく抱き締めて…
キスしてくれる…とか?」
…♪
……チュ。
昨日の帰りに
ひかりからキスしてきたのは稀で、
普段はいつもオレからだし、
ひかりからリクエストもされない。
ここぞとばかりに
オレはひかりをさらに強く抱き締め、
長く甘いキスをした。
今日はなんだか
オレばっかからかわれたし…。
オレは唇をはなしたあとの
ひかりの赤い顔を見るのを楽しみに、
でも、まだ離れたくなくて、
もう一度キスをした。