第3章 -ライバル-
「今日の練習はここまで!」
「「「〜っしたぁ!!」」」
練習が終わると、
俺はついひかりさんを探してしまう。
おっ…
って、見つけた先には、紫原がいて…⁈
「ねぇ、ひかりちーん。」
「…⁈なぁに? (ひかりちん???)」
「さっき言ってた差し入れって〜?」
「あぁ!そういえば、遅いなぁ…」
って、紫原、あいつ、さっきいたか?
いつのまに聞いてたんだ⁈
つか、あいつもシメる…。
あとは、灰崎と青峰…だな。
「ひかりーっ‼︎
てめぇ、何個買ってんだよ?!」
ゼェゼェ息を切らした男の声…
「おっそーい‼︎
もう練習終わっちゃったよー?」
「お前なぁ?俺も練習あんだよっ!
なのに、こんなに持たせやがって…」
「まぁまぁ。
中学の時の部活の皆に差し入れって言ったら、
店長がオマケしてくれたんだもん。
平澤くんも食べていいよー♪」
「平澤さん?!
平澤さんっ!!お久しぶりです!」
オレはその人に駆け寄った。
ゼェゼェ息切らしてキレてる人は、
俺の先輩…俺が1年の時の主将、
平澤豪だった。