第13章 -真相-
「付き合ってないよ。」
ひかりさんは真っ直ぐオレを見て言った。
ひかりさんがキッパリ否定して、
オレはちょっとホッとした。
「虹村くんが、わたしと平澤くんが
付き合ってると思ったのって、
平澤くんが捻挫した時?」
「…はい。
オレが入った時から仲良かったし、
こないだも一緒に来たし…」
やべ…。
こないだのことは言いたくなかったのに…
かなり女々しいよな。
呆れられるかとも思ったが、
ひかりさんは申し訳なさそうに言った。
「ごめんね。
いいわけみたいだけど、
あの時は、本当に素直に心配だったの。
怪我をしたのが他の人でも、
同じことしてた…。
誰にも…わたしみたいに
なってほしくなかったから…。」
今なら、そのことはよく理解できる。
でも、あの時は…