第11章 -”蜂”合わせ-
オレが職員室から出た時、
体育館は明かりが消えていて、
もう真っ暗だった。
ひかりさん…桃井たちと帰ったか…?
ま、もう遅いし、
一緒に帰る約束もしてねぇし、
決まりもねぇしな…。
そう思ったくせに、
オレはなんだかやるせない気分のまま、
着替えるために部室に戻った。
ん?まだ誰かいたのか…。
部室の明かりがついている。
赤司あたりか…?ま、いっか。
ガチャ…
……⁈⁈⁈
「きゃーーーーっ‼︎」
「…っ⁈ひかりさん⁈」
全然よくねぇ‼︎
いや、いいような…ってちげぇ‼︎
明かりのついた部室の中にいたのは
赤司ではなく…
ひかりさんだった。
オレは慌てて後ろを向いたが、
目の前の光景は、
しっかり頭ん中に焼き付いていた。
ひかりさんは着替えをしている最中で、
下は制服のスカートだったが、上半身裸だった。
正確にはブラはしてたから、上半身裸ではない。
淡い水色で花柄の刺繍のある
綺麗で清楚なブラだった。
そのブラに締め付けられるように
ぷるんとおさまった柔らかそうな胸…
色白の肌…首筋や鎖骨、くびれ…
一瞬のことだったが、
オレはひかりさんの姿に釘付けだった。