第9章 -レモン-
最初の休憩…
フットワーク3セットしたあとに
通常メニューもこなした青峰は、
誰よりも早く駆け出し、
ちゃっかりひかりさんから、
スポドリを受け取って
ガブガブ飲んでいた。
「お疲れさま♪」
桃井に何やら教えながら、
練習を見ていたひかりさんは、
クスクス笑いながら、青峰を眺めていた。
「頑張った青峰くんには、
これもあげようかなー。」
ひかりさんは、自分のバッグから、
小さなタッパーを取り出した。
「あっ♪
レモンのはちみつ漬けじゃん♪」
青峰は嬉しそうに頬張っている。
「ちょっとしか作れなかったんだけど、
よかったら、皆もどうぞ♪
足りるかなぁ?」
「あ、峰ちんだけずるーい。
ひかりちん、やっぱり
差し入れあるんじゃーん。」
他のヤツらも一斉にひかりさんの
レモンのはちみつ漬けに群がった…
群がりやがった……
から、
タッパーがオレのトコに来た時には、
もう何も残ってなかった。
あいつら、全員…
シメるっ‼︎