第50章 -勝負!-
紫原
「やったー!まいう棒♪まいう棒♪」
狙い通りの4位になった紫原は、
普段見ないくらいテンションが高い。
黒子
「紫原くん。」
紫原
「黒ちん、なーにー?」
黒子
「まだ桃井さんが残ってます。」
青/虹/宮
「あ…‼︎」
紫原
「ん⁈あぁ。さっちんかぁ。」
桃井
「あー!むっくん、わたしなら
問題ないって思ったでしょー?」
つぅか…
順番決めのジャンケンの時に
既に桃井を忘れていた。
まぁ…紫原じゃねーけど…
とりあえず1位は…大丈夫だよな。
桃井
「ナメてると
痛い目見るんだからね〜?」
そう言うと桃井はボールを持ち、
リングの前に立つ。
ひかり
「さつきちゃん!がんばれー!」
桃井
「はい!んーーー‼︎えいっ!」
…スパッ‼︎
桃井
「やったーー‼︎」
全員
「…えっ⁈」
全員でポカンとしてしまう。
桃井の投げたボールは、
5点のリングに吸い込まれた。
ひかり
「さつきちゃん、すごいすごい!」
桃井
「3人分のシュート見てましたからね♪
研究の時間は十分です♪」
たしかに…桃井の観察力が
すごいのは知っているが、
だからってすぐできるもんなのか⁈
その後も外しはするものの、
桃井は10回投げて、
5点のリングに6本、
1点のリングに1本決めた。
紫原
「さっちん、すごいじゃーん。」
桃井
「でしょー?」
黒子
「紫原くん、残念でしたね。」
紫原
「なにがーー?」
紫原の奴、気付いてねぇのか?
黒子
「桃井さん、31点ですよ?」
紫原
「…っ⁈」
青峰
「さつきのわりに頑張ったなー。」
桃井
「なにそれー?」
ひかり
「えっと、コレで〜
1位は修造で2位は青峰くん、
3位が宮地くんで4位がさつきちゃん。
で、5位が紫原くん…てコト☆」
青峰
「っしゃあ‼︎焼肉っ‼︎」
ふ/み
「やったぁ‼︎美顔スチーマー‼︎」
紫原
「まいう棒ーーーーっ!」
紫原だけ別の意味で叫んでいた。
桃井
「む…むっくん!
まいう棒、分けてあげるから。」
紫原
「ほんと⁈」
桃井
「うん。
こんなに食べられないもん。」
紫原
「さっちん……‼︎」
こうして正月早々の
シューティング対決は幕を閉じた。