第50章 -勝負!-
スパッ…
オレの投げたボールは
1番高得点のリングに吸い込まれた。
ひかり
「やったぁ‼︎」
桃井
「虹村さん、さすがです〜♪」
はぁ…。
2本目が入ってオレは少し気が抜けた。
でも、うまいこと余計な体の力も
抜けて投げやすくなった気がする。
スパッ…
スパッ……
その後も連続で決めていく。
「「すげぇ…」」
ギャラリーの声もたまに聞こえるが、
もう気にならなくなっていた。
気がついたらオレは9本投げていて、
今のところ、8/9…
青峰に並んだ。
次を決めればオレが1位だ。
すぅ…っ…はぁ…っ…
深呼吸をして息を整える。
黒子
「あ…。青峰くん。」
…⁈
このタイミングで戻ってくんのかよ。
どこか落胆したような
青峰が戻ってきた。
桃井
「お目当てのものはGETできたの?」
青峰
「…聞くな。」
ゲットしてねぇんだな…。
⁇
「や〜まいちゃんのレア写真集、
300円のくじでゲットできんなんて、
正月早々縁起いいよなぁ。」
?
「オレにも見せろよ〜!」
⁇
「早く帰ろうぜ。」
オレらの横をそんな会話をしながら、
通り過ぎて行く奴らがいた。
青峰は恨めしそうにそっちを見ていた。
ひかり
「まぁまぁ…。
青峰くんの周りには可愛いコが
たくさんいるんだから、
写真集なくたっていいじゃない。」
青峰
「いないっすよ。
あ、ひかりさんは可愛いっすけど。」
…っ⁈
ひかり
「あはは♪ありがとー♪」
桃井
「あ…青峰くん!」
オレはさっきの反省?を踏まえ、
ギロリと青峰を睨みつけた。
青峰
「やべっ…。」
オレの睨みに固まる青峰。
ひかりは苦笑いしていた。
青峰
「あ!そういや、さつき、
こっちの結果どうなったんだ?
オレ1位だろ?」
青峰…話そらしたな。
桃井
「残念でした〜。
虹村さんが最後決めたら、
虹村さんが1位だよー。」
青峰
「マジか⁈」
(あ!でも、2位なら焼肉…♪)
ひかり
「ほら、修造!ラストだよ!
がんばって!」
虹村
「おう。」
オレはもう1度リングを見て、
集中する。
ふたば
「あ!清志おかえり〜。」
…。
今度は宮地かよ。
青峰同様、
どこか落胆した宮地も戻ってきた。