第49章 -初詣-
虹村
「ひかりはどうする?」
ひかり
「わたし、着物だからなぁ…」
たしかに着物じゃ動きづれぇよな。
虹村
「やるだけやってみろよ?
別に順位気にしないでさ。」
ひかり
「う〜ん…」
ひかりはなぜだか不満そうだった。
虹村
「どうしたんだよ?」
ひかり
「景品はなくてもいいけど…
やるなら、1位がいい…。」
………。
ひかりの負けず嫌いも相当だな…。
虹村
「おまえなぁ…。」
たしかにオレも焼肉のが興味あるが、
2位はヤダな…。
青峰
「…⁈それ言ったら、
やっぱオレも2位とかありえねぇな。
やるなら、1位だよな。」
ひかりのことばに
焼肉狙いだった青峰まで急に火がつき、
1位狙いを宣言した。
紫原
「オレはまいう棒がいい〜。」
コイツは相変わらず…。
ひかり
「腕まくりすればできるかな♪」
虹村
「…⁈ダメだ。」
ひかり
「え?」
虹村
「オレがちゃんと1位取るから、
おまえはやるな。」
ひかり
「はーい。」
腕まくりさせてまで、
ひかりにやらせるわけにはいかない。
そもそも、オレだって
負けるのは性に合わない。
⁇
「清志くん!
ほら、あのゲームだよ!」
?
「マジでやんのかよ?」
⁇⁇
「清志、自信ないの〜?」
オレらが騒いでいると、
女2人に引っ張られたイケメンが
コッチに来た。
?
「チッ。しょーがねぇなぁ。」
⁇
「やったー♪
おじさん、この人参加しまぁす♪」
主催者
「じゃあ、キミら3人が参加ね。」
オレと青峰、
あとから来たイケメンに向かって、
主催者のおっさんが言う。
ひかり
「修造!頑張ってね!
青峰くんも頑張って!!」
青峰
「はい!」
桃井
「青峰くん!3位だよ〜!
虹村さん、1位頑張ってくださいっ!」
虹村
「おうっ!」
?
(青峰?それに、虹村って…)
ひかり
(あれ…この人ドコかで…)
ふとひかりを見ると、
イケメンのほうをジッと見ていた。
虹村
「ひかりっ!」
ひかりの手を取り、
オレはひかりをイケメンから遠ざけた。
ひかり
「どぉしたの?」
虹村
「…っ⁈なんでもねぇよ!
ひかり、コッチいろ!」
はぁ…ますます負けらんねぇ。
つか、このイケメン、どっかで…